ウエストミンスター寺院
旅行から戻ってきて、2ヶ月近くたった。今回の更新を含め、あと3、4回でユナイテッドキングダムの話を終わりにする予定。

● ウエストミンスター寺院
ウエストミンスター寺院に入るとき、ふと思った。キリスト教関係の建物に入るのはこれが初めてかもしれない、と。日本でも教会に入ったことがないし。
あれ、ところで教会と寺院の違いって何だっけ。

中に入ると、聖歌隊の少年たちが歌を歌っているのが聞こえた。みんな小さな頃から敬虔なキリスト教徒なんだろうかと思ったら、歌い終えて移動するときにふざけあっている子供たちもいて、ほほえましかった。真面目な子より、少しふざけるくらいの子のほうが好きだ。

中庭の周りの回廊を歩きながら、唐突にドラゴンクエストを連想した。ドラクエでは、中庭があって回廊で囲まれているような街がよくある。そういえば、ドラクエは中世のヨーロッパをモデルにしていると聞いたことがある。
もしもここで神父さんに、「これまでの すべての おこないを こくはく なさい」などと言われたら、とりあえずここで31年の人生をセーブする。そして、今後何か嫌なことがあったら、リセットボタンを押してここからやり直す・・・、なんて妄想をした。



人生には、リセットボタンは無いけれど、スタートボタンならいつでも押せるんだぜえ、とわけの分からない名言っぽいことを書いて、今日はここまで。

国会議事堂

2008年11月5日 旅行
国会議事堂
● 国会議事堂
国会議事堂の観光は、頼みのオーディオガイドが無く、ちょっとしんどかった。観光客が10数人でまとまってグループになり、係りの人が英語で説明しながら引率をしてくれるというやり方で内部を見ることが出来るのだけれど、英語の説明はチンプンカンプンだ。
聞き取れたのは、「ワールドウォートゥ」という単語と、サッチャーの銅像の前で聞いた「サッチャー」という単語だけ。そりゃあ、イギリスの国会議事堂の中にモッサリとした髪型をした女性の銅像があればそれはサッチャーだろうし、その前で説明を聞けばサッチャーという単語も出てくるだろう。この程度の単語が聞き取れたって、大した意味は無い。
ほかの観光客は、案内係の話を真剣に聞いていたし、時折笑ったりしていたので、きっと分かりやすくて楽しい説明なのだと思う。
歴史のある建物は好きだから、行ってみてよかったとは思うものの、もうちょっと、英語を聞き取る訓練をしておけばよかったなあ・・・と痛切に感じた。

画像はビッグベン。空模様は見てのとおり曇天で、毎日こんな感じだった。持って行ったガイドブックを見ると、掲載されている写真は晴天の日に撮影された画像ばかりだ。きっと、シャッタチャンスを延々と待ち続けたに違いない。

続く。

旅先の食事

2008年10月23日 旅行
旅先の食事
前回からの続きで、観光スポットの話をちょっと離れて、食事について書いておく。

ヨーロッパ人の、食事のマナーについて、以前、こんなことを聞いたことがあった。「ヨーロッパ人は食事をするときに、なるべく音を立てないようにする。もしもヨーロッパを旅行することがあったら、音を立てないように注意すべし」と。
ところが、実際にイギリス人の食べ方を見てみると、別に音を立てないように気を使ったりせずに自然体だった。なんだか拍子抜け。

また、ヨーロッパでは、会計は日本と違ってテーブルについたまま済ませるというのも聞いたことがあった。伝票を持ってレジへ行くのではなく、テーブルごとに給仕が決まっていて、その人にお金を渡すそうだ。これは、本当にその通りで、お金を払うときに戸惑わずにすんだ。

しかし、食事に関して戸惑ったこともある。
宿泊したホテルで、朝食をとろうとしたときのことだ。まずコーヒーが出てきて(コーヒーか紅茶か選べるようになっていた)、続いてトースト、トマト、ソーセージ、そして目玉焼きが出てきた。
食べることは大好きだ。フンフンフン~と、思わず鼻歌でも歌いそうな勢いで、上機嫌で食べ始める。
そういえば、目玉焼きって、ソースをかける人と醤油をかける人に分かれるよねー、僕は醤油派なんですよー、フンフンフン、さて醤油はどこ・・・と思って食卓に目をやると、そこに醤油は無かった。うおっ、なんてこった。イギリス人は醤油を使わないのか。
じゃあ、ソースは・・・と思って探してみたけれど、ソースも食卓になかった。えー、何でー? イギリス人は一体目玉焼きに何をかけているんだろう?

イギリスでは、醤油はまったく使われていないわけではなく、お寿司やおにぎりなど日本食を売っている店では、ソイソースも一緒に売られていた。ただ、そんなお店もちょっと変で、日本食と一緒に売っている飲み物が奇妙だった。緑茶ではなく、なぜかアロエドリンクとかなのだ。イギリス人は、日本食には興味があっても日本の飲み物には興味がないんだろうか。

旅行記、続く。
(画像は、街で見かけた日本食のお店の看板。このお店には入らなかったけれども、面白いので撮ってみた。)

タワー・ブリッジ

2008年10月20日 旅行
タワー・ブリッジ
ロンドン塔を出て、タワー・ブリッジを見学。テムズ川を眺めて、ぼーっとする。今回の写真は、タワー・ブリッジから眺めたテムズ川。

タワー・ブリッジに入るとき、なぜか写真を撮られた。なんなんだろう・・・と思ったら、タワー・ブリッジを出るときに写真を買っていくように勧められた。入場したときに撮った写真を元にして、自分がまるでタワー・ブリッジの前に立っているかのように加工された写真だ。写真のサイズによって値段が違うそうで、一番大きなサイズは50ポンド(=1万円くらい)。うわっ、高い。そんなの買わないし、小さいサイズのほうも買わないっつーの。

タワー・ブリッジを出てすぐ、カフェを発見した。
ロンドンはオープンカフェが多くて、お洒落な印象を受ける。日本では、僕の行動する範囲にも何軒かオープンカフェはあるけれど、ほとんど利用されていないようだ。僕も日本ではオープンカフェは全然利用しない。あれはまるでさらし者になった気分になってしまう。
ロンドンでは、こういうところで休憩するのも楽しそうと思い、モカとカップケーキを注文してみた。それを手に持って外に出ようとすると、両手がふさがっているのでドアを開けられない・・・。アホだ。
そのカフェには、学生と思われる5人くらいのグループがいて、そのグループの1人が見かねてドアを開けてくれた。うわー、いい人だ。

モカもカップケーキも、とてもおいしかった。
そういえば、食べ物については思ったほどひどくなかった。パスタとか日本食とか、日本に比べると高いし、味も少し落ちると感じたけれど、決してまずくはなかった。イギリスに行ったことのある人から後で聞いたところによると、カレーやビールはとてもおいしいらしい(僕はそれは注文しなかった)。
ただ、唯一全然おいしくなかったのは、大英博物館の売店で買ったフムスのサンドイッチ。
フムスというのはヒヨコマメをすりつぶしたもので、中東ではよく食べられるものらしい。残すのもいやだから完食したものの、涙目になってしまった。いつもは、苦手な食べ物はまったく無くて、何でもおいしく食べるんだけどなあ。

続く。

ロンドン塔

2008年10月18日 旅行
ロンドン塔
● ロンドン塔
ロンドン塔・・・といっても、そういう名前の1つの塔があるのではなく、二重の城壁の内部に、ホワイトタワーとか、ジュエルタワーとか、さまざまな建物がある。これらの建物が建てられた年代はまちまちだそうで、たしかに、言われてみると統一感がない。ということで、今日の画像はロンドン塔の敷地内で周りの建物を撮ったところ。

ロンドン塔は、牢獄や処刑場でもあり、たくさんの人がここで亡くなっている。国王、女王、王子、そして聖職者など。石造りの建物の内部はあまり光が入ってこなくて、「だれそれがここに幽閉され」とか「そして殺され」とか、そんな悲しい説明を何度も聞かされて、少し気が滅入ってしまった。富や権力とは無縁の、一市民のほうが幸せなのかもしれない。

ロンドン塔では、6羽のカラスが飼われていて、これらのカラスがいなくなるとロンドン塔が崩壊してしまう、という言い伝えがあるそうだ。興味深いエピソードだと思った。

続く。
ロイヤル・ミューズとクイーンズ・ギャラリー
● ロイヤル・ミューズ
ロイヤル・ミューズとは、歴代の王の馬車や車を展示している建物だ。ここは、内部も写真の撮影が可だった。
ということで、今回の画像はロイヤル・ミューズに展示されている黄金の馬車。
オーディオガイドの説明によると、この馬車はとても重いそうで、馬に引かせると時速数kmしか出ないらしい。
このほか、黒く塗られた馬車があったり(当時の最先端の技術で、極力揺れが少なくなるように設計されたそうだ)、実際に馬が飼育されていたり、興味深かった。

● クイーンズ・ギャラリー
王家が集めた絵画や装飾品が飾られている、小さな美術館。バッキンガム宮殿に隣接している。
「きれいだなー。」とか、「ある一族がコレクションしたらそれがそのまま美術館になっちゃうって、やっぱり王家は特別な一族だな。」とか思った。

バッキンガム宮殿や、ロイヤル・ミューズ、クイーンズ・ギャラリーを見ると、あまりの豪華さに圧倒される思いがする。
なぜ、これだけの富が集まるのだろう? なぜ、みんな王家のために尽くすのだろう?
展示物に見とれるうちに、自分も女王陛下に忠誠を誓いたくなった。そして、イギリスの歴史やイギリス人の性格について、ますます興味が湧いた。

続く。
バッキンガム宮殿
● バッキンガム宮殿
ユナイテッドキングダムの、国王がおわすところ。
ここでは、衛兵の交替の儀式が観光客に人気らしい。でも、僕が行った日はそれが行われない日だった。残念だ。

バッキンガム宮殿は、見学する前に、まずボディチェックや手荷物検査がある。物々しさに少しびっくりしたけれど、やっぱりこれくらい厳重に警戒しないといけないんだろうなあ。

建物に入ると、そこは別世界。
天井が高い。部屋が広い。
部屋の中は、きれいなじゅうたんに、調度品の数々。絵画や装飾品や像などなど、美しいものばかり。
権勢を誇るものが贅の限りを尽くすとこんなふうになるわけだ、と感動した。

画像はバッキンガム宮殿を正面から見たところ。ちょっとカメラが傾いてしまって撮影失敗だけど、気にしない。

大英博物館

2008年10月6日 旅行
大英博物館
● 大英博物館
世界中から、価値あるものが集められている。博物館には100近くもの部屋があり、カテゴリ分けされている。大英博物館は、小学生くらいの子供が勉強をする場でもあるようで、展示物をデッサンする子供たちをたくさん見かけた。

ロゼッタストーンを見て、エジプトのミイラを見て、さまざまな石像を見て・・・、何を見ても、ため息が漏れる。

いろいろな展示物を見て、人はなぜ形を作りたがるのだろう、なんて思った。石を彫って形を作るとか、実用品にも装飾を施すとか、この、形を作りたがる欲求はどこから来るのだろうか。謎だ。



日本に関するものを展示している部屋に入ったとき、面白いものを見つけた。入り口付近に、参考として日本地図が壁に掛けられていたのだけれど、主な都市を見てみると、東京・大阪・京都のほか、広島・長崎、そして鹿児島の位置が示されている。札幌や福岡については特に触れられていない。
鹿児島は、薩英戦争があったりとかイギリスと縁があるからかな、と思った。

画像は大英博物館の入り口。
ロンドンの主な観光スポットには、世界中から観光客が集まるようだ。いろいろな国の人のために、オーディオガイドというものが用意されている。
これは、ボタンのついた小さな機械で、ボタンを押すと音声が再生され、その観光スポットに関する説明が聞けるという優れもの。係りの人に「オーディオガイド、ワン、ジャパニーズ、プリーズ!」などと言えば有料で貸りられる。
日本語版オーディオガイドを置いてあった観光スポットは、大英博物館、バッキンガム宮殿、ロイヤルミューズ、ウェストミンスター寺院、ロンドン塔。

そういえば、事前に気になっていた落書きはどこへ行っても無くて、きれいだった。大英博物館もそれ以外も、「くまぐす参上(はぁと)」は無かった。



次回からは、訪れた場所それぞれの感想を書く予定。

続く。
マクドナルドを出て、一度、人に道を聞き、ホテルに到着。

ホテルは、はっきりいってボロかった。内装があちこちはげていた。ドアノブなんかはしっかり固定されていなくて、ゆるめだった。
そういえば、洗面台の蛇口もひどかった。お湯の出る蛇口と水の出る蛇口があって、お湯の出る蛇口は栓を全開にしてもチョロチョロと出るだけで、勢いがない。思わず、ビートルズの“All You Need Is Love”のメロディで、「おー湯、出ねえずら~♪」と歌ってしまった。
シャワーのほうはお湯がちゃんと出るし、トイレの水も出て不自由しないので、多少のことには目をつぶることにした。

初日は、ホテルに行くのに人に道を聞いたりしたものの、実は、ロンドンは歩きやすい街だ。
ロンドンはすごく細い通りにも○○ストリートなどと名前があって、そして、交差点の角にある建物を見ると、必ず通りの名前が書いてある。1つ前の記事に添付した画像をよく見ると、建物に白いプレートが2つついている(赤いバスの、2階部分の少し左辺り)。こんなふうに通りの名前が書いてあり、そこをチェックしながら歩くようにすれば、まず迷わない。
地下鉄も、東京と比べると分かりやすい。ホームではWestBoundとかNorthBoundというように方角で表示されているので、目的の駅の方角さえ分かっていれば、乗り間違えない。東京では「○○方面」の○○が別の駅名になっていて、いろいろな駅の位置関係を把握しないと乗りにくい。上京してからしばらくは、けっこう戸惑った。
ロンドンの街は快適だ。

続く。

ロンドンに到着

2008年9月29日 旅行
ロンドンに到着
旅行記を書き始める前に、ふと思ったことがある。
それは、今回の旅行記では「ロンドンはこうだった。」などと決め付けてしまうことがけっこう増えてしまいそうだということ。自分の経験したことがロンドン全体について言えることなのか、それとも例外的なことだったのかを確認するのは難しい。
ここでは決め付け気味に書くけれども、読む人にはそこを踏まえて読んでもらえればと思う。



さて、どこから話そう? 

自分の家から成田空港が意外と遠くて、大きな荷物を持って成田まで行くのは結構疲れた、というのはまあどうでもいいか。機内食がおいしかったというのも、まあいい。
ということで、ヒースロー空港に着いた辺りから。

ヒースロー空港に着くと、そこは中東系の人たちでいっぱいだった。
地下鉄に乗るべく、地下へと降りる。壁に貼られている広告を見ると、お芝居の広告が多いようだ。「ライオンキング」と、「眠れる森の美女」の広告などが貼られていた。
ホテルの最寄り駅と思われる駅で電車を降り、地上に出る。すると、目の前に大きな建物がドッシリと構えている。レンガ造りで、歴史のありそうな建物だ。よく見ると、その隣も重厚な建物。そして、周りを見ると大勢の人々がかなり早足で行きかっている。
うぉぉ、どっち行けばいいんだべ? さっぱり分からない。

近くにマクドナルドが見えたので、とりあえずそこに入り、ゆっくりと手元の地図を眺めることにする。
アイスコーヒーを注文しようとして、店員からそれは置いてないと言われ、ホットコーヒーを頼んだ。たったこれだけの会話だけれど、イギリスの人と意志の疎通が出来て、俄然元気になった。

続く。
(画像は、ロンドンに到着した日に撮ったものではありませんが、街並みはこんな感じです。)

ただいま

2008年9月27日 旅行
ただいま。
本日、ロンドンから無事に帰国した。

いやー、楽しかった。観るものすべてが新鮮だった。観光中、相手の言っていることがほんの一部しか分からないというもどかしさなどはやっぱりあったものの、大きなトラブルもなくて、本当に楽しめた。

詳しい話は今後書いていくとして、今回の日程を簡単に振り返っておくと、以下の通り。

・21日(日)
午前11時、成田発。飛行時間は12時間くらい。時差の関係で、ヒースロー空港の到着時刻は21日の午後3時頃。
電車で市内に移動し、旅行会社が予約しておいてくれたホテルにたどり着いた。

・22日(月)
念願の、大英博物館を見学。
夕方、頭が疲れてきて、いったんホテルに戻る。その後、ホテルの近くのリージェンツ・パークを散歩したり、すぐそばのシャーロック・ホームズ博物館を見学したりした。

・23日(火)
バッキンガム宮殿、ロイヤル・ミューズ、クイーンズ・ギャラリーを見学。その後、グリーン・パークを突っ切り、国会議事堂(ビッグ・ベンのある建物)へ移動し、中を見学。

・24日(水)
ウエストミンスター寺院を2時間ほど見学し、再度、大英博物館を見学。気が済むまで博物館を堪能した。
ホテルへ帰る途中、街なかにある書店やおもちゃ屋やCDショップに立ち寄ってみた。

・25日(木)
ロンドン塔、タワー・ブリッジを見学。テムズ川沿いを川下側へ歩き、サザーク大聖堂を見学。
お昼過ぎ、地下鉄でハイドパークへ移動し、散歩した後、ホテルへ戻る。

・26日(金)~27日(土)
26日は、ロンドンを発って日本に戻る日。飛行機の離陸する時刻から逆算すると、時間的な余裕はあまりなくて、起きてすぐ空港へ移動。日本時間の27日午前9時ごろ、成田着。
午前11時、帰宅。
海に浮かぶ、光の道
昨晩、旅行から戻ってきた。北海道でおいしいものを食べ、見たいものを見た。いつものように、お気に入りの街が増えた。永住したい街が多すぎて、ちょっと困るくらい。
今日は旅行の片付けをした。旅行中に着た衣類の洗濯をしたり、デジカメの画像をパソコンに取り込んだり。取り込んだ画像を見てみると、うまく撮れていないのがいくつかあって、ちょっとガッカリ。特に、夜景の画像がピンボケで、函館の夜景も小樽の夜景もうまく撮れていなかった。後で原因を調べてみよう。多分、夜景をきれいに撮るためのコツが何かあるはずだ。

今日アップしたのは、函館山から撮った一枚。
函館は夜景がきれいなことで有名で、夜、函館山から市街地を見下ろすととても美しいそうだ。僕もそれを見ようと思って函館山に登ってみた。日が沈むのを待ちながら、ふと、市街地とは反対の海側を見てみたら、こんな光景が見えたので撮影。光がまるで道のように見えるところがお気に入り。
矢祭もったいない図書館は、運営者・利用者・寄贈者の3つで成り立っている。
運営者と寄贈者の関係が良好な上、館長さんの話によると、運営者と利用者の関係もとても良好らしい。
理想的な関係を築けていることが、言葉の端々から伺われた。

矢祭もったいない図書館は本当にいいところだった。他の人にも、一度は行ってみてほしいと思う。

図書館の中

2007年6月25日 旅行
図書館の中
図書館の中に入り、カウンタに座っている司書さんに、おそるおそる「中の写真を撮ってもいいですか?人は写らないようにしますんで。」と言うと目的を聞かれ、「個人的な趣味で。」と答えた。すると、メモ用紙を手渡され、「ここに名前と住所を書いてください。」と言われた。
素直に従い、中をパチリパチリとやっていると、胸に名札をつけた男性が僕のところにやってきて、話しかけてきた。館長さんだ。

いやいやいやいや、怪しい者ではなくてですねー、単に図書館のファンなんです・・・と話しながら、思わず「数冊なんですけど、この図書館に本を寄贈して、見に行きたいと前々から思っていて・・・。」と小さな声で言うと(下手すると恩着せがましくなりそうだから、言うつもりじゃなかったんだけど)、館長さんは「それなら中を案内しますよ。」と言ってくれた。
そんな、忙しいでしょうに・・・、それに僕、たった数冊しか送ってないし・・・とか思って恐縮したものの、図書館の奥まで見たいという好奇心が勝り、お言葉に甘えることにした。
たまたま、僕のほかにご夫婦がいて、みんなで館長さんに案内してもらうことになった。

まだ整理中の箱があり、バイトの人たちが忙しそうに分類している。その横に大きなガラスがあり、そこに寄贈者の名前の一覧が書かれている。僕の名前もあった。図書館の人たちは、何らかの手違いで名前を書きそびれていたらどうしよう・・・と少し不安になったようで、僕が「ありました!」と言ったらみんなホッとした様子だった。
(画像は整理中の本。大きなガラスに沿って箱が並べられている。ガラスには、白い文字で寄贈者の名前が記されている。この画像では小さすぎて、文字が点にしか見えない・・・。)

館長さんからはいろいろな話を聞いた。本を並べる際に本の背の色を考慮して、きれいに見えるように並べることとか、本を送ってもらったときについてきた手紙はすべてファイリングされているとか。ファイルを見せてもらうと、僕の手紙もちゃんとファイリングされていた。

気がつくと、館長さんと1時間半も話していた。うう、お仕事の邪魔をしてしまったか・・・と思いながら、もしかしたら来館者にいろいろと説明するのも館長さんのお仕事なのかも、とも思ってしまうくらい、丁寧に説明してもらった。

図書館の話、あと1回だけ続く。
矢祭もったいない図書館
始めは自分の家の近くで車を借りるつもりでいた。しかし、予約がいっぱいで借りられなかった。それなら・・・と思って福島県内のレンタカーに問い合わせてみると、うまくいって、予約することが出来た。ということで、一旦新幹線で移動。ゴールデンウィークの帰省ラッシュと重なり、車内が大混雑して身動きが取れない上、気分の悪くなる乗客が出るしで、もの凄かった。下車して、思い切り大きく深呼吸。

矢祭もったいない図書館は、水郡線の東館駅(ひがしだてえき)の近くにある。
カーナビをセットして(操作が簡単でびっくりした。予め道路地図を買って道を調べておいたけど、そんな必要まったくなかった)、出発。国道4号線を吹っ飛ばす。
周りを走る車はスピードが凄い。えーと・・・、僕、制限速度より10キロから20キロくらいオーバして走っているんだけど・・・、その横を軽々と抜いていく人たちは何キロ出しているんだろう?

国道4号をずんずん南下し、東のほうへ向かって道をそれると、途端に山道になった。カーブのミラーに注意しながら慎重に進む。ハンドルを切る感覚、急な登り道でアクセルをべったり踏み込む感覚・・・、久しぶりのドライブはとても気持ちよかった。

東館駅の横の駐車場に車を入れた。そこはガラガラで、車庫入れしやすかった。助手席のシートの裏側にガッと左腕をかけて、振り向いてバックする。
こんな感じかな、と思ったところでエンジンを切り、車の周りを一周してみると、まぐれで、きれいな位置にとまっていた。よーし、この感覚だ。停まっている車を見ながら自己満足の塊になった。

矢祭もったいない図書館の外観を写真に収めて中に入る。

続く。
思えば、この2ヶ月間、いろいろあった。
ゴールデンウィークに福島へいった。
会社の人事部の手伝いで、新卒採用に関わった。
昨年に続き、群馬に出張に行った。
ニンテンドーDSの「世界樹の迷宮」に夢中になった。

今日はこの中から、福島の話をしたい。

連休中、福島へ行ってきた。
目的は2つあった。1つは、矢祭町の図書館を見たいということ。矢祭の図書館は以前ここにも書いたように、本を買う予算がなくて、全国から本を送ってもらうという方法で本を集めた図書館だ。僕は数冊送っただけだけれど、「矢祭もったいない図書館」は年始に町長名義で年賀状を送ってくれたり、図書館に関する新聞記事を送ってくれたりと、寄贈者に対して丁寧に接してくれるので、行きたい気持ちがどんどん強くなっていた。
もう1つの目的は、車の運転の練習をしたかったということ。ゴールデンウィークの翌週、出張で群馬へ行くことになっていた。車に本を積んで、学校の図書室に本を卸すという仕事をした。今年も同じことをやるのだ。去年は車をぶつけてしまったので、今年はそんなことをしないように事前に少し練習しておきたかった。レンタカーを借りて、たまにはドライブもしてみたい。

続く。

彦根(後編)

2007年1月25日 旅行
書店の次に、平和堂へ行ってみた。平和堂とは・・・、まず下のリンク先を見てください。
http://www.heiwado.jp/profile/tenpo_top.html
どうですか、これ。この分布を見て、以前から平和堂のことがなんとなく気になっていた。
滋賀県出身の同僚に平和堂の話を聞いてみたことがある。すると、「平和堂は普通のデパートですよ。」とのことだった。
行ってみると、たしかにその通り。女性の服を売っているフロアがあって、そこには女性客がいる。別のフロアへ行くとそこは紳士服の売り場で、不思議なことに、そこには紳士らしき人物はいない。誰もシルクハットをかぶっていないし、ステッキも持っていない。紳士には見えない男性ならいっぱいいる。うん、普通のデパートだ。
最上階で、おもちゃの電車がグルグル回っていて、子供たちが目を皿のようにして見ていた。その横には、それぞれの父親らしき人たちが立っている。母親は別のフロアで買い物中なのだろう。

平和堂の1階で、金券ショップを見つけた。東京までの乗車券+特急券を買うと、通常より5%安い金額だった。おー、運がいい。
ありがとう、平和堂。

彦根駅で電車に乗り、米原で新幹線に乗り換え。
新幹線が動き出して数秒後、子供が大きな声で「あっ、富士山だ!」と叫んだ。
米原からは富士山は見えないと思う。ほかの乗客も僕と同じことを考えたらしく、何人かクスッと笑った。
新幹線はほのぼのとした気持ちを乗せて東へ。

彦根(前編)

2007年1月23日 旅行
コンサートが終わり、会場の外へ出ると時刻は夜の8時。
谷町四丁目から東梅田へ出て、徒歩で大阪駅へ。そこから京都線、琵琶湖線と乗り継ぎ、滋賀県の彦根駅で下車した。そしてホテルで一泊。
なぜ彦根かというと・・・、そこに城があるから。

彦根城。
江戸時代、井伊家の居城として栄えた。現在、国宝に指定されている。彦根城の敷地内にある博物館には井伊直弼ゆかりの品が多い。井伊直弼は人によって評価が分かれる人物のようで、「日本を開国に導いた、グローバルな視点を持つ人」という評価と、「開国した判断は間違っている」という評価がある。

日曜日、朝8時半に起床。
初めに、お堀端にある埋木舎(うもれぎのや)を見学。ここは、井伊直弼が15歳から32歳まで過ごしたところだ。収入は300俵の捨扶持。これは現在でいうと年収600万円程度で、下男や下女がいたため生活は逼迫していた、と受付の人が説明してくれた。
続いて彦根城、彦根城博物館、そしてキャッスルロードを見物。やっぱりお城は落ち着く。

彦根城周辺を歩いたあと、小さな書店にぶらりと立ち寄ってみた。とりあえず参考書の売り場に立ち、「うちの会社の参考書が売れまくりますように」と念力を込める。
続いて文庫本の売り場に行き、恩田陸の「ネバーランド」を手に取りレジへ行く。レジの横に座っていたのは品のよさそうな老婦人。お金を払うと、「おおきに」と言ってくれた。
知り合いに関西人が何人かいるけど、その人たちはみんなお礼を言うときに「ありがとう」と言う。「おおきに」という言葉はすごく新鮮。

あと1回だけ、旅行の話が続く。
大阪その3 通天閣〜ジャンジャン横丁
電車に乗って、通天閣に移動。今日の画像は通天閣の展望フロアから撮影した大阪の町並み。明るさと暗さのコントラストがお気に入り。

通天閣の入り口からてっぺんに行くには、エレベータを使う。
エレベータが動き出すと照明が暗くなり、天井部分を見上げるとまるで夜空のように見えた。そこには大きな月が浮かび、その中にビリケン様が鎮座していた。
今、これを書くにあたって再度通天閣について調べてみたら、エレベータは2基あり、それぞれ天井のデザインが違うそうだ。
参考ページ↓↓↓
http://www.orca17.com/tutenkaku.html

通天閣の近くの、ジャンジャン横丁を抜けて天王寺駅へ歩く。
ジャンジャン横丁は将棋クラブや雀荘、お好み焼き屋などがあって、とても楽しそう。通りの幅が狭いけれど、それがかえって活気を生んでいる気がする。自分の住む所の近くにこんな通りがあったら、毎日でも通うだろうなあ。
ジャンジャン横丁は、くいだおれのあった通りと違って通行人の年齢層が高めだった。

続く。

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