A級順位戦 最終局

2007年3月3日
目が覚めたのは午後2時。昨日の熱気が残っているような、けだるい気持ちで目が覚めた。

昨日、将棋のA級順位戦の最終局があり、それの解説会に出かけた。A級順位戦とは10人の棋士が所属しているリーグ戦で、その優勝者が名人に挑戦するという重要なものだ。10人所属しているということは、1人あたり9局指すということ。そのうち8局はすでに消化されていて、昨日が最終局だった。

解説会とは、その日行われている将棋を、A級に所属していない棋士がリアルタイムで解説してくれるものだ。途中、「この局面でこの棋士はどう指したか」を当てるクイズもあったりする。
10人の棋士がいっせいに最終局を指すということは、つまりこの日同時に5局行われるわけで、それをとっかえひっかえ、解説してもらえる。

(さて。ここから先は将棋好きを対象にした書き方をします。興味のない人はここを読むよりもほかのことをしたほうが有意義だと思います。また明日からよろしくお願いします。)

5局のうち、3局が石田流。1局が相振り飛車。1局が角換わり。僕の好きな石田流が多かった。
しかし、解説の鈴木大介八段によると、石田流は勝率が低いらしい。事実、この日石田流にした3人のうち勝ったのは羽生善治三冠のみ。阿部隆八段は最高の好形に組み上げながら(美濃囲い+石田本組み)深浦康市八段に負けるし、藤井猛九段も谷川浩司九段に屈した。藤井九段は途中まで好調に見えたのに、谷川九段の9三角でまったく粘れない形になった。

「次の一手」は久保利明八段と佐藤康光棋聖の一戦から。鈴木大介八段がいくつか候補を出して、そこから選ぶという形式だった。僕はプロ将棋の手の善悪は分からないけれども、鈴木八段の口ぶりから4四角っぽいなーと思ってそれを選んだら運よく正解だった。正解者多数の中から、抽選でプレゼントをもらえた。プレゼントは扇子で、わくわくしながら開いてみると、佐藤棋聖が揮毫した「天衣無縫」。えっへっへ、いいもの当たっちゃった。
僕の右隣に座った男性が「おめでとうございます。」と言ってくれたのが嬉しかった。

解説の3人(鈴木八段・木村一基七段・野月浩貴七段)はいずれも歯切れがよく、聞きやすかった。
渡辺明竜王は、雑誌で見ると強気な発言が多いのに、実際の口ぶりはやや大人しかった。拍子抜け。
盤面操作の山下一級は体調不良だったんだろうか。頻繁に鼻をかんでいたし、解説者の読み上げについていけないことがあり、つっこまれていた。お大事に。

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