高千穂その2

2006年9月19日
高千穂その2
高千穂を歩くと、2つ、大きな特徴があることに気づく。1つは、お店にも家にも注連縄(しめなわ)が飾られているということ。観光タクシィの運転手Kさんによると、これはしまい忘れではなく、高千穂は1年中注連縄を飾っておく習慣があるそうだ。
もう1つの特徴は、神楽をモチーフにした看板などがとても多いということ。今日の画像はその1つ。

夜になったら、夜神楽を見に高千穂神社へと向かう。高千穂神社は午前中に一度Kさんに案内してもらっているので、訪れるのはこの日2回目。
神楽とは高千穂に古くから伝わる伝統芸能の一種で、神様に捧げる舞のことである。本来は11月から2月にかけて高千穂の集落で行われるものだけれど、その一部を高千穂神社で見ることが出来るのだ。言わば、観光客に向けたダイジェスト版だ。

行く前は、正直言ってあまり期待していなかった。高千穂まで来たからには見ておこうという程度の気持ちで、伝統芸能って退屈なんじゃないだろうか・・・という失礼な気持ちも少しあった。
しかし、実際に見てみるととても面白かった。

神楽が行われる会場には、英国紳士(と僕が勝手に決めつけている)X氏ご夫妻もいた。3度目の遭遇。X氏の後ろあたりに座り、始まるのを待った。
初めに渋い宮司さんが出てきて、神楽の説明をする。ところどころ笑わせたりして、話し慣れている様子だ。
続いて、笛や和太鼓の音に合わせて演目が始まる。演者はお面をかぶって舞台の上で舞を踊る。演者が何を表現しているのかはとても分かりやすく、テンポもいい。全然退屈ではなく、むしろ引き込まれる。
4つの演目のうち3つが終わると、また先ほどの宮司さんが出てきて少し話をして、そして最後の演目「御神躰の舞」が始まる。それまでの3つと違い、演者が舞台を降りてきてお客に触ったりする。そんなところにもお客さんを飽きさせない工夫が見て取れる。
イザナミ役の女性は舞台を降りて何人かお客さんに触った後、柔道の押さえ込みみたいな形でX氏を抱きしめた。X氏、仰向けになって目を白黒させた。

すべての演目が終わった後、宮司さんが出てきて最後の挨拶をした。「とんだ国際交流もあって」という一言で会場爆笑。

夜神楽については下のページが詳しい。
http://www.pmiyazaki.com/takachiho/kagura.htm

夜、テレビのニュースをつけっぱなしにしながらノートにその日の出来事をまとめていると、宮崎県立博物館という一言が聞こえた。お、昨日行ったばかりだぞ、何だろうと思ってテレビに目をやると、宮崎県立博物館に植物や昆虫を持っていくと専門家がそれらについて詳しく教えてくれるというニュースだった。つまり夏休みの自由研究のお手伝いをしてもらえるということだ。
へー、宮崎の子供たちは恵まれているなあ。

続く。

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