苦言を呈す その1

2006年7月19日
昨日と関連し、同僚への不満について。

同僚の中で、ほんの数人・・・言葉遣いのひどい人がいる。書類やメールなどで間違った言葉遣いをしている。
書類にしてもメールにしても、読むと一見きれいにまとまっていて分かりやすいのだけれど、細部がひどい。ちょっとちょっと、教育系の出版社にいるんだからもう少し言葉に気をつかってよ、と言いたくなる。誤字脱字、重言、当て字・・・、意外と出てくる。

たとえば、「ご存じ」と書くべきところを「ご存知」と書く人がいる。「存じ」という言葉は「存ずる」が変化したもので、「ご存知」と書くのは当て字だ。「ご存じ」と書くべきだ。

重言の例としては、「違和感を感じる」がある。違和感は感じるものではなく、「覚える」のが普通。あるいは、「違和感がある」でもいい。「共感」や「無力感」なども同様で、これらは感じるものではない。
他には、「まず最初に」などと書かれた書類もあった。これは、「まず」と「最」が重言にあたる。正しくは「まず初めに」か、あるいは「まず」を取って「最初に」だ。

それから、こんな文章もあった。「物理・化学・生物・地学から各2問ずつ出題されます。」
これは「各〜ずつ」が重言。「物理・化学・生物・地学から各2問出題されます」とするか、「物理・化学・生物・地学から2問ずつ出題されます。」が正しい。

こういったことは知っていて当り前だと思うのだけれど、それを知らない人が何人かいるようだ。こんな誤った文章が書かれたメールを社外の人に送ったら出版社としての信用がなくなっていくし、万一こんな言葉遣いをした書籍が刊行されたらと思うとゾッとする。

意を決して、押し付けがましくならない程度に周りの人に指摘するようにしていたのだけれど、つい最近、言っても無駄であることに気づいた。一度指摘したにもかかわらず、同じミスをしている人がいる・・・。

溜め息。

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