揺らぐ前に

2005年12月5日
先日、会社で非常用の持ち出し袋が配られた。その袋は水や乾パンが入っていて、地震があったときなどに持って逃げ出せば何日かはしのげるという優れものだ。
仕事がイヤになったときにこれを背負って逃げ出してもいい、ということではない。

地震が起こったときに水や食料があればたしかに安心なのだけれど、食料のことよりも、地震の際に本が落ちてこないか心配だ。
仕事場で周りを見渡してみると、本棚があり、そこには本が「これでもか。」と積み重なっている。本棚に入りきらずに、棚の上でも積み重なっている状態だ。地震が起きたら間違いなく崩れ落ちる。本で頭を打たなければいいのだけれど。

今の部署は自分を含めて9人いて、その中で一番腕が長いのは多分僕だ。だから、年末の大掃除では自分が率先して高いところをどんどん整理しようと思う。ここだけの話だが、僕は腕の長さを生かし、実家で「ブレーカが落ちたときの復活させ係」を長年にわたって務め上げた実績がある。
出来れば年末の掃除を待たずに本を片付けたい。本は今にも崩れ落ちてきそうな状態だ。

日常の編集業務で皆さんのお世話になっている分、お片付けで恩返ししたい。一番高いところに手が届く僕こそが「高いところ片付け係」に適任なのではないか、と自信たっぷりに言ってみる。

しかし、当然のことながら、手が届けばいいというものではない。本に手が届いても、それを移動させる力が無ければ意味がないのだ。
本は重く、僕は非力だ。その非力さは野球のバットを振るのにも四苦八苦するくらいだ。はたして本の整理という大役をちゃんと務められるのだろうか。
数行前で自信たっぷりな発言をしたが、考えるとだんだん自信が無くなっていく・・・。

そう、じしんはグラリと揺れるものなのであった。

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