理科の授業といえば、教育に対して初めて疑問が湧いたのは理科の授業を受けているときだった。植物の仕組みを勉強しているとき、先生がこんなことを言ったのだ。

「植物には師管と道管というのがありますね。でもこれは本当は『篩管』と『導管』と書くのが正しいんです。篩という字はふるいと読みます。ふるいにかける、とかのふるいです。篩管はふるいに似ているのでその名が付きました。
でも、篩という字も導という字も難しいので、文部省がこのように文字を変えてしまいました。師管なんて書いたら漢字の意味が全然通らなくなるのに。」

これを聞いて、大ショックを受けた。えっ、そんな都合で用語が変わってしまうことがあるの?本来の字を大事にしなくてもいいの?

それまでは教科書に書かれていることはすべて絶対的な真理だと思っていたのだけれど、このとき初めて、教科書とは何か、勉強とは何か、学校とは何なのか・・・と疑問が生まれた。
当時はその疑問がちゃんとした考察に結びつくわけではなかったけれど。

異動の話、あと1回続く。

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