それは、四国旅行を終え、出社を再開して2日目のことだった。席で仕事をしていると、FSさんが僕のところへやってきた。

役員室でMさんが呼んでいるという。おおお、この日、このタイミングで呼ばれるということは・・・、異動の内示か!?
ドキドキしながら役員室に行くと、Mさんが椅子に座って待っていた。
「まむ君、異動です。希望が通って、編集部です。」
うおお、よっしゃーーーーー!
今まで3階で検定試験に関する仕事をしていたのだが、10月からは2階で小学生・中学生向けの参考書を作る仕事をするのだ。

このとき、Mさんは前に書類を置いて、それを見ながら話していた。それは10月に異動する人たちの一覧のようだった。
その書類は、まず部署名が書いてあり、その下に異動者の名前が書いてあった。たまたまそれが僕の目にも入り、僕の名前の1行下に同期のK君の名前を見つけた。
ん・・・、ってことは、K君も僕と同じ部署に異動!?おおお、面白くなりそうだ。

親分を始め、今の部署の人の前では喜ぶ様子をあまり見せないほうがいいだろうと思ったけれど、こみ上げる喜びは隠しようがない。
役員室を出ると、向こうからFSさんが歩いてくるのが見えた。FSさんに対しては喜びを隠す必要が無い、というか喜びを伝えたいくらい。なので、思わず会心の笑みを浮かべてしまった。もしも世の中にニッコリ選手権とかいう大会があればいいセンいくのではないかというくらい、晴れやかな気持ちでニッコリした。
その笑顔を横から親分が見ているなんて露ほども思わずに・・・。

続く。

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