暑さのしのぎ方
2005年8月2日暑い。やる気無し。
ということで、過去のネタ帳からコピィペースト。例によって少し書き換えてあるけど。
では、どうぞ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
夏だ。連日暑い日が続いている。
この暑さをたとえていうなら、毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれていやになっちゃうような、そんな暑さだ。
この暑さはどうにかならないだろうか。
我々はたいやき君ではなく人間なのだから、海へ飛び込んでしまうというわけにもいかないが(いや、夏に海へ行く人は大勢いるか)、ともかく、古来から工夫したり発明したりすることによって暑さをやわらげてきた。我々現代人は先人たちの英知を結集して、夏を乗り切ろうではないか!
というほど大げさなことでもないのだが。
涼しく過ごす最もポピュラな方法は、クーラや扇風機の使用であろう。あるいは、ビールを飲んだり、プールで泳いだり、また、レゲエを聴いたりするのも洒落ている。みな暑さを一時的にせよ忘れさせてくれる。
少し変わった方法として、自意識過剰な男性の場合は街へ出てナンパをするという技がある。そうすれば、ほら、女の子に冷たくされる。
涼しくする方法として、怪談を話すというものもある。そこで今回はちょっとした怪談をお届けしたい。
僕が大学3年生のときである。このページを読んでいる人は知っていると思うけど、当時僕は寮で生活していた。部屋は203号室。僕のほかにAT君とヒロシという男がいて、3人で生活していた。しかし・・・、実はこの部屋には、この3人のほか透明人間がいたのだ。
それが判明した経緯は以下の通りである。
203号室では、AT君が読売新聞と契約していて、毎朝必ず読売新聞が届いた。
しかし、何とも奇妙なことだが、ある日、わが203号室に朝日新聞が届いたのだ。朝日は誰も契約していないのに。いぶかしげな顔をする203号室の3人。
うーむ、どうしたんだろう・・・と考えて思いついた。これはもしかしたら、この部屋に姿の見えない人がいて、そいつが朝日新聞と契約したのではないだろうか?
僕はこの考えをAT君に話すことにした。AT君は常に冷静で、人の話を思慮深く検討する男だ。しかし、予想に反してAT君は「ふふっ。」と笑っただけだった。この瞬間、僕は確信した。姿の見えない契約者がやはりここにいるのだ。そいつがAT君をくすぐったのに違いない。そしてAT君の思考回路をショートさせたのに決まっている。
透明人間は確実にこの部屋にいる。
眠れぬ夜が続いた(だから徹夜で麻雀を打った)。新聞よ、もう届かないで、と祈りを込めて寝ても、翌朝必ず届いてしまう朝日新聞。203号室の住人は、永遠にこの恐怖から逃れられないものと思われた。
透明人間との同居はいつまで続くのか。
憔悴し始めた、そのときだ(憔悴し始めたのは僕だけだったが)。意外にも、この恐怖はあっさりと終焉をむかえた。
AT君が新聞の配達所に電話をかけると、驚いたことにその次の日から朝日新聞が配達されなくなったのだ。きっと、姿の見えない契約者はAT君の電話を横で聞いていて、もうこれくらいで勘弁してやるかと思ったのだろう。そうでなければ、新聞が来なくなった理由が説明つかないではないか。
超常現象を信じない人は、この文章を読んで「新聞屋の単なるミスじゃないか。」と思うかもしれない。そんな人には一言だけ言いたい。クールなクールな感想をありがとう、と。おかげで涼しくなった。
ということで、過去のネタ帳からコピィペースト。例によって少し書き換えてあるけど。
では、どうぞ。
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夏だ。連日暑い日が続いている。
この暑さをたとえていうなら、毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれていやになっちゃうような、そんな暑さだ。
この暑さはどうにかならないだろうか。
我々はたいやき君ではなく人間なのだから、海へ飛び込んでしまうというわけにもいかないが(いや、夏に海へ行く人は大勢いるか)、ともかく、古来から工夫したり発明したりすることによって暑さをやわらげてきた。我々現代人は先人たちの英知を結集して、夏を乗り切ろうではないか!
というほど大げさなことでもないのだが。
涼しく過ごす最もポピュラな方法は、クーラや扇風機の使用であろう。あるいは、ビールを飲んだり、プールで泳いだり、また、レゲエを聴いたりするのも洒落ている。みな暑さを一時的にせよ忘れさせてくれる。
少し変わった方法として、自意識過剰な男性の場合は街へ出てナンパをするという技がある。そうすれば、ほら、女の子に冷たくされる。
涼しくする方法として、怪談を話すというものもある。そこで今回はちょっとした怪談をお届けしたい。
僕が大学3年生のときである。このページを読んでいる人は知っていると思うけど、当時僕は寮で生活していた。部屋は203号室。僕のほかにAT君とヒロシという男がいて、3人で生活していた。しかし・・・、実はこの部屋には、この3人のほか透明人間がいたのだ。
それが判明した経緯は以下の通りである。
203号室では、AT君が読売新聞と契約していて、毎朝必ず読売新聞が届いた。
しかし、何とも奇妙なことだが、ある日、わが203号室に朝日新聞が届いたのだ。朝日は誰も契約していないのに。いぶかしげな顔をする203号室の3人。
うーむ、どうしたんだろう・・・と考えて思いついた。これはもしかしたら、この部屋に姿の見えない人がいて、そいつが朝日新聞と契約したのではないだろうか?
僕はこの考えをAT君に話すことにした。AT君は常に冷静で、人の話を思慮深く検討する男だ。しかし、予想に反してAT君は「ふふっ。」と笑っただけだった。この瞬間、僕は確信した。姿の見えない契約者がやはりここにいるのだ。そいつがAT君をくすぐったのに違いない。そしてAT君の思考回路をショートさせたのに決まっている。
透明人間は確実にこの部屋にいる。
眠れぬ夜が続いた(だから徹夜で麻雀を打った)。新聞よ、もう届かないで、と祈りを込めて寝ても、翌朝必ず届いてしまう朝日新聞。203号室の住人は、永遠にこの恐怖から逃れられないものと思われた。
透明人間との同居はいつまで続くのか。
憔悴し始めた、そのときだ(憔悴し始めたのは僕だけだったが)。意外にも、この恐怖はあっさりと終焉をむかえた。
AT君が新聞の配達所に電話をかけると、驚いたことにその次の日から朝日新聞が配達されなくなったのだ。きっと、姿の見えない契約者はAT君の電話を横で聞いていて、もうこれくらいで勘弁してやるかと思ったのだろう。そうでなければ、新聞が来なくなった理由が説明つかないではないか。
超常現象を信じない人は、この文章を読んで「新聞屋の単なるミスじゃないか。」と思うかもしれない。そんな人には一言だけ言いたい。クールなクールな感想をありがとう、と。おかげで涼しくなった。
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