仕事の話、その4

2004年12月11日
仕事の話、その4。
Y校舎でどんな話をしたかを書く前に、まず親分の意見について。

X校舎から帰り、状況を親分に報告すると、親分は「技術的な問題はしゃーない。まむ・・・、どうしても解決出来なかったら、受験してもらうのを諦めるしかなかろう。もしそうなったら俺が一緒に大学に謝りに行くよ。」と言ってくれた。

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さて、場所は変わってY校舎。
そこでは5人のスタッフが僕を待っていて、そんなに大勢で出迎える必要があるのか、ちょっと疑問に思った。

Y校舎にはX校舎から連絡があったらしく、そこのスタッフは大体の事情は知っていた。
そして、X校舎のときと同じ主張で責められた。何か問題が起こったら誰が責任を取るのか、こちらは客なんだから試験システムを直せ・・・。

相手の正論がいちいち突き刺さり、僕はすっかりイヤになってしまった。
こんな試験システム、やっぱりおかしいよ。もし受験してもらうにしても相手の不安を全く解消せずにやるわけだし、はあ、田舎から出てきて人に喜ばれない仕事をやって、何してんだろ・・・。親分もああ言っていたしさ、やめようよ・・・、売上を落とすことになるけど、もう耐えられない。

さんざん責められて、相手が一息ついている隙に、僕はこう言った。
「そうですね・・・、おっしゃることはもっともだと思います。うちとしては御校のためにシステムを直すか、今回は受験いただくことを諦めざるをえないかの二択です。」
ここでまた数秒黙り、気分が沈みながらも、言うべきことは言わなきゃ、と思って続ける。
「試験システムについては何度も開発元と話し合っているんですが、試験日までに直すことは不可能なようでして・・・、そうすると今回は受けていただくことを諦めざるをえないですね。」
会議室、シーンと静まる。
よし、言い切った!受験してもらえないということで、終わった!売上は落ちるが、恥じることは無い。会社の売上を伸ばすべく頑張っている同僚たちに申し訳無い気もするが、何か言われたら話せば分かってもらえるだろう。
限界だ。さあ帰るべ帰るべ・・・、と思ったら、5人の中で一番偉い部長が慌てた。

「そ、それは困る。もう、一部の学生に試験の告知をしているし、今さら中止するわけにはいかないんだ。」
これを聞いた途端、心底むなしくなった。
投げ出すことも許されないのか・・・。

試験を行うのも駄目、中止も駄目。Y校舎での打ち合わせは膠着状態におちいった。
意志統一が出来ていない大学側にも多少の問題があるような気がしたが、元はと言えば試験システムに問題があるわけだし、お客様に対して批判的なことは言いにくいということもあり、その場は「会社に持ち帰って何か方法が無いか考えてみます。」と言って無理矢理お開きにした。
このエラーについてはいろいろな人とすでに話し合ったことなので、持ち帰ったからといって名案が生まれる可能性は無いのだが。

会社へ戻る途中、嫌気がさして、行く先を会社から故郷へ変更しようかと思ってしまった。馬鹿なことを考えちゃいけないと考え直して、ちゃんと会社に帰ったけど。

あと2回ほど続く。

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