昨日に続き、九州の話を少々。
中州の屋台でたまたま触れ合った家族が温かくて、印象に残った。今日はその、Oさん一家の話。
9月19日の夜、僕は福岡市内をてくてくと歩いていた。
目指すは中州の屋台。「中州の屋台でおいしいものを食べよう大作戦」を遂行すべく、作戦実行地域へ向かって歩いた。
目的地へ着くと、まだ夜の7時頃だったのに既に人がいっぱいだった。川に沿って屋台が何十軒と並び、人気のある屋台ではお客が行列を作って自分の順番を待っている。
僕も列に並び、待つことしばし。やがて席があいて、座ることが出来た。
焼き鳥の盛り合わせとビールとラーメンを注文し、また待つ。お客の座る席と席の間隔はとても狭く、近くに座った家族の会話がよく聞こえる。
僕の隣りに座っていたのは30代後半くらいの奥様。その向こうに旦那様。さらにその隣に高校生くらいの少年(=ご夫婦の息子さん)。少年はあまり楽しそうではなかったけど、母親に「そのラーメン、食い切れなかったら俺が食ってやるよ。」なんて言う優しい少年だった。
やがて、注文したものが来た。焼き鳥もラーメンも美味で、順調に作戦完了と思い満足し始めたところで、隣りの家族が興味深いことを言い始めた。
旦那様が追加注文したエノキ(エノキダケを豚肉で巻いて火であぶったもの)がおいしかったようで、旦那様が興奮気味に「これ本当にエノキ?こんな旨いエノキ食ったことないよ。」と言い出したのだ。
ほおお、この屋台のエノキはそんなにおいしいのか。「おいしいものを食べよう大作戦」を実行中の僕としてはお腹がいっぱいでもそれを食べるべきだな。今度いつここに来られるか分からないし・・・、と考えた僕は、思い切って「こっちにもエノキィ!」と追加注文してしまった。
注文した声が隣りの家族にも聞こえ、旦那様がこっちを向き、ニッコリ笑って「このエノキ、旨いですよ。ぜひ食べてみるべきです。」と話しかけてくれた。そこからいろいろ話が弾んだ。
その旦那様はOさんといい、マラソンが趣味だそうだ。翌日(20日)に行われる福岡シティマラソンに参加するために、広島から車でやってきたという。奥様と息子さんは付き添い。
追加注文したエノキ来ないですねえ、なんて話をまじえつつ、30分ほど話をした。旦那様がビールをまた注文すると、奥様は「それで最後にしておきなさいよぉ。」なんて、やんわり注意して、それを見た僕は旦那様の体を気遣う奥様っていいなあ、と思った。
僕が追加注文したエノキは店員に忘れられていたようで、何回か催促してやっと届いた。エノキが届いたのはOさん一家が支払いを済ませて去っていった後だ。
Oさんは、去り際に「エノキ来ませんね。でも、待つだけの価値はありますから。」と言った。
そのエノキ、たしかにおいしかった。Oさんが興奮するのも当然のおいしさだった。エノキと豚肉の間にシソの葉も巻いてあって、噛むと口の中にシソの香りがふんわりと広がる。うっめーー。
お腹いっぱいだったけど、追加して正解だった。
今、Oさんのマラソンの結果が気になっている。どんな結果だったんだろう?
中州の屋台でたまたま触れ合った家族が温かくて、印象に残った。今日はその、Oさん一家の話。
9月19日の夜、僕は福岡市内をてくてくと歩いていた。
目指すは中州の屋台。「中州の屋台でおいしいものを食べよう大作戦」を遂行すべく、作戦実行地域へ向かって歩いた。
目的地へ着くと、まだ夜の7時頃だったのに既に人がいっぱいだった。川に沿って屋台が何十軒と並び、人気のある屋台ではお客が行列を作って自分の順番を待っている。
僕も列に並び、待つことしばし。やがて席があいて、座ることが出来た。
焼き鳥の盛り合わせとビールとラーメンを注文し、また待つ。お客の座る席と席の間隔はとても狭く、近くに座った家族の会話がよく聞こえる。
僕の隣りに座っていたのは30代後半くらいの奥様。その向こうに旦那様。さらにその隣に高校生くらいの少年(=ご夫婦の息子さん)。少年はあまり楽しそうではなかったけど、母親に「そのラーメン、食い切れなかったら俺が食ってやるよ。」なんて言う優しい少年だった。
やがて、注文したものが来た。焼き鳥もラーメンも美味で、順調に作戦完了と思い満足し始めたところで、隣りの家族が興味深いことを言い始めた。
旦那様が追加注文したエノキ(エノキダケを豚肉で巻いて火であぶったもの)がおいしかったようで、旦那様が興奮気味に「これ本当にエノキ?こんな旨いエノキ食ったことないよ。」と言い出したのだ。
ほおお、この屋台のエノキはそんなにおいしいのか。「おいしいものを食べよう大作戦」を実行中の僕としてはお腹がいっぱいでもそれを食べるべきだな。今度いつここに来られるか分からないし・・・、と考えた僕は、思い切って「こっちにもエノキィ!」と追加注文してしまった。
注文した声が隣りの家族にも聞こえ、旦那様がこっちを向き、ニッコリ笑って「このエノキ、旨いですよ。ぜひ食べてみるべきです。」と話しかけてくれた。そこからいろいろ話が弾んだ。
その旦那様はOさんといい、マラソンが趣味だそうだ。翌日(20日)に行われる福岡シティマラソンに参加するために、広島から車でやってきたという。奥様と息子さんは付き添い。
追加注文したエノキ来ないですねえ、なんて話をまじえつつ、30分ほど話をした。旦那様がビールをまた注文すると、奥様は「それで最後にしておきなさいよぉ。」なんて、やんわり注意して、それを見た僕は旦那様の体を気遣う奥様っていいなあ、と思った。
僕が追加注文したエノキは店員に忘れられていたようで、何回か催促してやっと届いた。エノキが届いたのはOさん一家が支払いを済ませて去っていった後だ。
Oさんは、去り際に「エノキ来ませんね。でも、待つだけの価値はありますから。」と言った。
そのエノキ、たしかにおいしかった。Oさんが興奮するのも当然のおいしさだった。エノキと豚肉の間にシソの葉も巻いてあって、噛むと口の中にシソの香りがふんわりと広がる。うっめーー。
お腹いっぱいだったけど、追加して正解だった。
今、Oさんのマラソンの結果が気になっている。どんな結果だったんだろう?
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