5月31日

2004年5月31日
新人Fさんのことで、また驚かされた。

うちの会社には重い鉄の扉がある。その扉はいつもの仕事場である大部屋と、裏の階段とを仕切っている。
たまたま僕が裏階段から部屋へ戻ろうとすると、Fさんが前を歩いていた。足音で後ろから人が来ることが分かったのだろう、Fさんは扉を開けながら振り向き、僕に気付いた。

ここでだ、後から来る人のために、扉が閉まらないように押さえて、ちょっと待つ人は多いと思う。Fさんもそうした。
前の人がそうしたら、後から来る人は多少足早になる。僕も足早になってFさんに追いつき、ありがとうと言おうとしたら・・・、Fさんがすごいのはここから。こんなことを言ったのだ。


「急がせてしまったみたいですみません。」

これには感心してしまった。
人に親切にしておいて、へりくだる。よく出来た人だー。
もしも僕が逆の立場だったら、扉を押さえることは出来るが、何も言わないような気がする。後から来る相手によっては「走ってこいやァ、こらァ。」とか言うかもしれない。いや、さっさと部屋に入って扉を閉めてしまい、相手が入れないようにドアノブをしっかりと握ってしまおう。んで扉越しに「通行料イチオクマンエンです。」とか、わけの分からないことを言って困らせたい。

Fさんと自分、人間としての成熟度は向こうのほうが遥かに上ですな。

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