松島へ行った。
松島。日本三景の一つ。松島湾に浮かぶ島々が美しい。東京からは意外と近く、2時間半程度で行ける。仙台までは新幹線で、そこから先は仙石線だ。恥ずかしながら、僕はこの路線を「センゴクセン」と読んでいた。正しくは「センセキセン」。
仙台と石巻を結ぶので、この路線名なのだろう。
仙石線の松島海岸駅で下車。5月なのに肌寒い。北上した実感が湧いてくる。
駅前で腹ごしらえをし、最初の目的地の瑞巌寺(ずいがんじ)へ向かう。
瑞巌寺は、臨済宗の禅寺である。元々は平安時代の初めに開かれたお寺だが、途中、名前を変えたり規模を大きくしたりし、現在の建物は伊達政宗の時代に作られたものだという。
国宝に指定されている本堂と庫裡(くり)は必見。建物の美しさや細部の彫刻の見事さはうまく説明出来ないけど、ただ時間を忘れて眺めてしまった、とだけ書いておこう。
瑞巌寺にはそのほか、伊達家にまつわるさまざまな資料が展示されている青龍殿もあり、これも見逃せない。歴史に興味の無い人にとってはつまらないかもしれないけど。
瑞巌寺は梅の季節に行くと一番良いらしいが、僕の行った頃はすでに遅かった・・・。伊達政宗が朝鮮出兵の際に持ち帰ったという梅があって、時期を選んで行けば、きっときれいなんだろうなあ。
瑞巌寺の次は、一番楽しみにしていた松島湾周遊船に乗り、景色を楽しむことにする。
松島湾を一周して元の地点に戻る船と、松島から塩釜へ向かう船とがあるのだが、僕が乗ったのは前者。
松島湾にはおよそ260の島々がある。船に乗っていると、島の名前の由来や、その島にまつわるエピソードが、聞けるようになっている。そのアナウンスは標準語でしゃべるか、ベタベタの東北弁でしゃべるか、どちらかにしてほしいものだが、エレベータガールのようなアナウンス弁(?)だった。
船からカモメにえさをあげられるようになっていた。驚いたことに、カモメの好物はカルビーのかっぱえびせんである。
カモメを近くで見たい人は、船内の売店でかっぱえびせんを買い、後部のデッキでえさをかかげるように持って立つと良い。そうするとカモメが寄ってくる。カモメも心得たもので、周遊船の周りばかりを飛ぶようだ。松島湾の周遊船は、みんなカモメを引き連れて走る。
周遊船の乗客は小さな子供を連れた家族が多く、みんな仲が良さそうで、幸福な家族と美しい景色を見ていると自然と穏やかな気持ちになった。心が洗われるとはこういうことをいうのかもしれない。
少しお腹がすいたので、船を降りたあと、何か食べることにする。
松島は国道45号線沿いに海産物を焼いて売る店が並んでいるのだ。イカやサザエやトウモロコシ(は海産物じゃないけど)などがいい匂いで誘ってくる。僕はホタテを一串頼んだ。やわらかくて、それでいて歯ごたえがあり、味も言うことなし。ムハムハ言いながら食べた。
その後、観瀾亭を見たり、雄島(おじま)を散歩したりして、電車が来るまでの時間をつぶす。
松島は悲しくなるほど美しかった。
松島から仙台に戻り、投宿。この日の晩ご飯は名物の牛タン定食で、これもムハムハと食べた。麦飯とテールスープがセットになっているのが一般的らしく、僕が食べたのもそうだった。
(この続きはまた後で)
松島。日本三景の一つ。松島湾に浮かぶ島々が美しい。東京からは意外と近く、2時間半程度で行ける。仙台までは新幹線で、そこから先は仙石線だ。恥ずかしながら、僕はこの路線を「センゴクセン」と読んでいた。正しくは「センセキセン」。
仙台と石巻を結ぶので、この路線名なのだろう。
仙石線の松島海岸駅で下車。5月なのに肌寒い。北上した実感が湧いてくる。
駅前で腹ごしらえをし、最初の目的地の瑞巌寺(ずいがんじ)へ向かう。
瑞巌寺は、臨済宗の禅寺である。元々は平安時代の初めに開かれたお寺だが、途中、名前を変えたり規模を大きくしたりし、現在の建物は伊達政宗の時代に作られたものだという。
国宝に指定されている本堂と庫裡(くり)は必見。建物の美しさや細部の彫刻の見事さはうまく説明出来ないけど、ただ時間を忘れて眺めてしまった、とだけ書いておこう。
瑞巌寺にはそのほか、伊達家にまつわるさまざまな資料が展示されている青龍殿もあり、これも見逃せない。歴史に興味の無い人にとってはつまらないかもしれないけど。
瑞巌寺は梅の季節に行くと一番良いらしいが、僕の行った頃はすでに遅かった・・・。伊達政宗が朝鮮出兵の際に持ち帰ったという梅があって、時期を選んで行けば、きっときれいなんだろうなあ。
瑞巌寺の次は、一番楽しみにしていた松島湾周遊船に乗り、景色を楽しむことにする。
松島湾を一周して元の地点に戻る船と、松島から塩釜へ向かう船とがあるのだが、僕が乗ったのは前者。
松島湾にはおよそ260の島々がある。船に乗っていると、島の名前の由来や、その島にまつわるエピソードが、聞けるようになっている。そのアナウンスは標準語でしゃべるか、ベタベタの東北弁でしゃべるか、どちらかにしてほしいものだが、エレベータガールのようなアナウンス弁(?)だった。
船からカモメにえさをあげられるようになっていた。驚いたことに、カモメの好物はカルビーのかっぱえびせんである。
カモメを近くで見たい人は、船内の売店でかっぱえびせんを買い、後部のデッキでえさをかかげるように持って立つと良い。そうするとカモメが寄ってくる。カモメも心得たもので、周遊船の周りばかりを飛ぶようだ。松島湾の周遊船は、みんなカモメを引き連れて走る。
周遊船の乗客は小さな子供を連れた家族が多く、みんな仲が良さそうで、幸福な家族と美しい景色を見ていると自然と穏やかな気持ちになった。心が洗われるとはこういうことをいうのかもしれない。
少しお腹がすいたので、船を降りたあと、何か食べることにする。
松島は国道45号線沿いに海産物を焼いて売る店が並んでいるのだ。イカやサザエやトウモロコシ(は海産物じゃないけど)などがいい匂いで誘ってくる。僕はホタテを一串頼んだ。やわらかくて、それでいて歯ごたえがあり、味も言うことなし。ムハムハ言いながら食べた。
その後、観瀾亭を見たり、雄島(おじま)を散歩したりして、電車が来るまでの時間をつぶす。
松島は悲しくなるほど美しかった。
松島から仙台に戻り、投宿。この日の晩ご飯は名物の牛タン定食で、これもムハムハと食べた。麦飯とテールスープがセットになっているのが一般的らしく、僕が食べたのもそうだった。
(この続きはまた後で)
コメント