東野圭吾「超・殺人事件―推理作家の苦悩」。
これは最近の推理小説をからかったパロディだ。本格的な推理小説もいいけど、こういうお笑いも大好き。

東野がこの短編集でやっているのは、文体模倣だ。
僕も文体模倣は好きで、会社からのお知らせの真似をして1000アクセスのお礼を言ったりした。あれは大して面白くなかったかもしれないけど、うまい人が文体模倣をすると本当に面白い。

東野がこの小説でどのように文体模倣をしているかというと、「超高齢化社会殺人事件」では、現代的な感覚のなくなった年老いた作家が推理小説を書くとこのようになるだろう、という極端な小説を書いている。読むと声を出して笑える。電車の中で読むと危険。

このほか、この短編集の最後に収められている「超読書機械殺人事件」では書評を文体模倣をしている。ある小説があって、この小説を誉めるような書評を書くとどうなるか、けなす書評を書くとどうなるか。この2つを読み比べると面白さと同時にうまさも感じる。
オチも少しブラックで、センスの良さをうかがわせる。

全編を通して推理小説への皮肉が感じられるが、本当に推理小説を愛していないとこういう小説は書けないだろう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

今日の仕事は・・・、ちょっと疲れた。
「これ、まむ君に頼もうと思ってうっかりしていたんだけど。」というようなことを立て続けに3度も言われた。1度目と2度目は黙って処理したけど、3度目は天を仰いでため息をついてしまった。ゴールデンウィークの前に言ってくれれば余裕があったのに。
頼まれごとの内容もひどくて、「Hさんが作った企画書の数字が合わない。どこが間違っているか探せ。」なんて仕事は、やる気が起きないよ。
Hさんに戻せばいいじゃないですか、って反抗したんだけど、ボスとHさんは数字に弱いんだから頼むよ、と言われた。あんな、なりふりをかまわず僕に頼むボスは初めて見た。それで、僕の心の中の何かがポッキリと折れ、結局お手伝いした。
僕も数字に強いわけじゃないのにな・・・。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索