「殺人買います」読了
2004年3月1日 読書
日本推理作家協会編の「殺人買います」を読了。タイトルのネーミングセンスはちょっとどうかと思った・・・。
ミステリの短編集。好きな作家から、初めて名前を聞く作家まで、9編のミステリが並んでいる。
その中で、面白かったのは佐野洋の「嘘つきの足」と、法月綸太郎の「使用中」。
「嘘つきの足」は、警部Aと警部補Bの会話だけで話が進められている。Aはちょっとした安楽椅子探偵といったところか。ストーリィがしっかりしている上、Aの感じる疑問点やBへの指示などが実に自然で、とても読みやすかった。
「使用中」は前半でミステリについての細かい話があり、それがラストになって生きている。というか、多分法月はこのラストを際立たせるために、前半にミステリ談義を持ってきたのだろう。法月の計算通り、うまくまとまっていると思う。
逆に、つまらなかったのは二階堂黎人の「素人カースケの世紀の対決」。
これはミステリとしては全然成り立っていないと思う。二階堂がいろんなミステリに精通しているという、ただそれだけだ。この話の中で、面白そうな小説がいくつか紹介されているので、今後の指標としては役に立つかもしれないが。
小説の断片を提示して、その題名や著者を当てるという趣向だが、そういった薀蓄よりも、トリックが斬新な小説とか、意外性のある小説で勝負してほしい。
二階堂黎人というと新本格派の一人として実績のある作家だが、この小説に限って言えばつまらなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
カレンダをめくった。
今月の写真は、四万十川だ。川の上を小さな船が進んでいる。きっと移動速度はとてもゆっくりだろうと思わせるような、小さくて古い木の船である。
川岸には黄色い花が咲き乱れていて、川面の暗い青とは対照的だ。
撮影場所は高知県の中村町だそうだ。
先月の三十三間堂と比べると、2月の写真の方が好きだけど、この写真もいい。
全部の都道府県に、一度は行ってみたい。
去年は夏頃に佐賀・長崎に行った(呼子のイカやウニは絶品だった)。
また、年末に浜松・名古屋・和歌山に行けた。
あ、春頃に北陸にも行ったな。
そろそろまた旅行したい・・・。
ミステリの短編集。好きな作家から、初めて名前を聞く作家まで、9編のミステリが並んでいる。
その中で、面白かったのは佐野洋の「嘘つきの足」と、法月綸太郎の「使用中」。
「嘘つきの足」は、警部Aと警部補Bの会話だけで話が進められている。Aはちょっとした安楽椅子探偵といったところか。ストーリィがしっかりしている上、Aの感じる疑問点やBへの指示などが実に自然で、とても読みやすかった。
「使用中」は前半でミステリについての細かい話があり、それがラストになって生きている。というか、多分法月はこのラストを際立たせるために、前半にミステリ談義を持ってきたのだろう。法月の計算通り、うまくまとまっていると思う。
逆に、つまらなかったのは二階堂黎人の「素人カースケの世紀の対決」。
これはミステリとしては全然成り立っていないと思う。二階堂がいろんなミステリに精通しているという、ただそれだけだ。この話の中で、面白そうな小説がいくつか紹介されているので、今後の指標としては役に立つかもしれないが。
小説の断片を提示して、その題名や著者を当てるという趣向だが、そういった薀蓄よりも、トリックが斬新な小説とか、意外性のある小説で勝負してほしい。
二階堂黎人というと新本格派の一人として実績のある作家だが、この小説に限って言えばつまらなかった。
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カレンダをめくった。
今月の写真は、四万十川だ。川の上を小さな船が進んでいる。きっと移動速度はとてもゆっくりだろうと思わせるような、小さくて古い木の船である。
川岸には黄色い花が咲き乱れていて、川面の暗い青とは対照的だ。
撮影場所は高知県の中村町だそうだ。
先月の三十三間堂と比べると、2月の写真の方が好きだけど、この写真もいい。
全部の都道府県に、一度は行ってみたい。
去年は夏頃に佐賀・長崎に行った(呼子のイカやウニは絶品だった)。
また、年末に浜松・名古屋・和歌山に行けた。
あ、春頃に北陸にも行ったな。
そろそろまた旅行したい・・・。
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